【Re:porter】presents On the Ride 0717

一度書いたものが操作ミスによって消えてしまったので簡素化します。忘れていることがたくさんありそうですが、印象に残っているものだけでもメモ。

18時45分開演の上電車が遅れていたので間に合うはずもなく、この四組だったらサカナクションが最初かなと思っていたので、全部見たいという気持ちももちろんありましたが、見られなかったらどうしようと大急ぎでリキッドへ。
8otto
前回見たのが野外で、それから音源などもちらっと聞くことがあって、ポップでなじみやすいものだなという印象だったのですが、フロアに入るドアを開けた途端に感じたのは、結構な音圧でした。ライブだともっととがっていて、格好良く言えばソリッドでした。それぞれの楽器の低音部分が直接響いてくるのでしびれそうになりつつ、色気のある低い歌声も鋭さを持っていました。ポップな面はもちろん持ち合わせているのですが、ライブの方がもっと雄々しく、激しくなって立ち上がってドラムを叩いたりする場面もあって、ロゴは「8」ですが、生の音は決して円にならない感じがありました。彼らの魅力はライブハウスの方が発揮できるのかもしれない、というのが今のところの印象です。


サカナクション
セッティングに多少時間がかかっていたようですが、見られるだけで満足です。なぜならライジングサンで一昨年に見なかったことを後悔したROVOと時間がまるかぶりなため我慢しようと思っていたからで、でも見てみたら余計迷いが生じてしまいました。現在次のアルバムに向けてレコーディング中で新曲ができたという話をしていて、それを今日はやらないけれどフェスではやるかもということをにおわせていたので、その曲が気になって気になって。
ライブの方は相変わらずつなぎも含めて引き寄せられてしまって、エネルギーがステージでどんどん放出されていく様を楽しませてもらいました。ベースのアミ姐さんの激しさと色気がたまらなかったです。
追記。忘れていたのですが、「ナイトフィッシングイズグッド」でみんなで歌うところがとても良かったです。何が良かったのかというと、歌い出す前の息つぎの音までもが曲の一部となっているようなところでした。音源では決して聞けない部分なので、吸い込む音が生きているということを感じさせてぐっときました。


FRONTIER BACKYARD
いつかライブを見てみたいなあと思っていた人たちはジャンルでくくることのできない音をかなでて愛嬌もたっぷりでした。ロボ宙のようなラップ放棄ではなく客席からの歌をもらうためにマイクを投げたり、フロアを盛り上げようとしながらも強制的には感じないので笑いながらのってしまうような、不思議な魅力がありました。突然やることになった新曲も二種類あるらしく、それをお客さんにわからない状態で決めてもらったり、おもしろかったです。そういえばサポートにリディムの太一さんが入っていた、と思ったら8月12日にユニットで彼らとリディムとノーナが出るライブがあるらしく、心が揺らいでいます。


スパルタローカルズ
序盤の曲は聞いたことがなかったため、最近はこういう感じなのかと様子をうかがいぎみで、ちょっとアクの強さが薄れてきてしまったのかなあ、単純に久しぶりだから世界に慣れていないだけなのかなあと不安になったのですが、「The CLUB」からの流れといったらものすごくて、フロアも今日一番というぐらい盛り上がってすぐに気持ちが寄り添ってしまいました。こんなに大盤振る舞いして良いんですか、と思うぐらい久しぶりに聞きたかった曲を続けざまに演奏してくれて、クセの強さももちろんあって、そうだこんな感じだったとうれしくなりました。しかも今回は無意識に梶山さんのドラムへ目が向かっていて、なんて安定したリズムを作り出す人なんだ、と何度も精密で正確なところを感じました。乱れないことはもちろんですが、正確ではあるものの人間らしさも同時に感じて、それが肉感的になるからスパルタの曲の持つ感情が上手く乗るようになっていました。
ちなみに衣装が最近定番のものなのかもしれませんが、色合いや文字の感じが昨年の東京国際映画祭のロゴと似ていて、見ながら何度も「東京国際映画祭、あ、東京国際映画祭」と思い出してしまいました。特に伊東さん。気になる方は次のライブの際、チェックしてみることをおすすめします。


スペースを結構つぶしていたにもかかわらずどこからでもステージが良く見えるぐらいの入りで、お客さんはそんなにたくさん入っていませんでしたが、四組ともクセのある人たちで見ごたえがありました。ライブの余韻にひたりながらゆっくり渋谷まで歩いていきたいところでしたが、タワレコの閉店まであまり時間がなかったため、必死で歩きました。