the telephones「JAPAN」

JAPAN
身構える前に気持ちをかっさらわれてしまう人たちのアルバムは前のミニアルバムより尺がある分バリエーションも豊かで、変態サウンドであってもとっつきやすくなっていました。つられて思い浮かぶシーンもへんてこで、腕組みか腰に手を当てるスタイルのお兄さんが「自分、無茶苦茶やで」と関西弁で苦笑していました。苦笑と言っても否定的ではなく、むしろ甘みを無理矢理押さえ込んだような印象で、難しいことは考えなくて良いか、と頭をからっぽにしました。どれだけ突拍子のないところから入っても叫んでいても不安にならないのは、声がしっかりしていてぶれないからなのかもしれません。鍵盤の音もひりひりとしたスパイシーなイメージのある音が耳に残っていて、アルバムになるとやわらかいものもあったので飽きることもなかったです。