おかしな体内時計にしたがって生活が始まって、犬を連れて散歩に出かけたら無意識のうちに七福神の半分を巡っていました。三時間ぐらい歩いていたみたいですが、実質はそんなにかかっていなくて、何をしていたのかと言えば、誰もいない公園の鉄棒で逆上がり。
もうそんなに若くない、という体力の衰えを認めざるを得ませんでした。小学生の頃は鉄棒少女と言われるぐらい手に鉄のにおいをさせて豆をつくったり、スカートやキュロットまわりをして布をびりびり裂いたりしていたというのに、久しぶりに逆上がりをしてみたら、記憶の中にある「出来ない子」のフォームしかできなくなっていました。腕がだらーんと伸びておへそが鉄棒から離れて、イメージは完璧にできるのに実践してみると腕に力が入らない! 途中犬が焦れて、早く家に帰ろうよ、あんたになんか付き合ってられないよ、と催促してきましたが、それどころではありませんでした。
こんなに悔しいのは久しぶり、というぐらい負けず嫌いの心に火がついて、コートを脱いで本気になって逆上がりをしていたのですが、やればやるほどに腕力が奪われていって、筋肉が悲鳴をあげて、あともうちょっとというところで小学生の男の子たちが来てしまったので諦めざるを得ませんでした。あの頃は簡単にできたというのに、今や順手でも逆手でもできなくなって、腕を挙げるのもきついぐらい筋肉痛に悩まされてしまいました。
当面の目標ができました。以前のように軽々というわけにはいかなくても、逆上がりをできるようになりたいです。ただ明日はまだ筋肉痛がひどくて、挑戦するのも厳しそうです。