Akeboshi

Akeboshi

秋の空気にさらされながらこの胸の中に足りないものは何? それはどんな風景でどんな音? と探ってみたところ出てきたのが、老いを感じる男の人の背中から感じる哀愁でした。かわいた風がよく似合うAkeboshiは年齢不詳の歌声で世界を切なく演出して、決して正面を映さないシーンがいくつも頭に浮かんでいきました。その中の一つ、しわくちゃになった老人の手が組まれている情景は何かを祈っているかのよう。ベンチのそばにはらりと落ちたイチョウの黄色さにハッとさせられる、という幻想を重ねながら、ゆるやかに秋を受け入れていく準備を整えました。
調べてみたところ新譜が十一月七日に出て、九日にはワンマンライブがあるらしく季節に誘われてしまいそうです。他のライブと重なっているような気もするのですが、寒くなった時期にぴったりのイメージがあるので、できるなら優先させたいです。