LIQUIDROOM 3rd ANNIVERSARY

たぶんお口さんが最初だろうと思っていたので少し山手が止まって大慌て、ぎりぎり間に合いました。フロアはほぼ開放してあってお客さんの入りはちょうど良いぐらい。真正面の椅子のところが一列分前にせり出されていて、その後ろで立って見られるスペースが出来ていました。以下、本当に少しだけのメモ。



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やんちゃっぷりは割と控えめ。前回見た時よりもバンドとしてまとまっているようで大人なイメージが出てきました。新しいアルバムをまだ手に入れてないため初めて聞く曲もあったのですが、「Starflight」が照明も含めて雰囲気があって良かったです。刺さるような声でちくちくしながら、ヒップホップ路線に首を突っ込んでタオルを回してみたりやけくそぎみに叫んでみたりしてもきちんと座って鍵盤を弾く姿が好きなのだ、ということがよくわかりました。三バンドなので長く演奏してくれるかなと期待していたのですが三十分強で終了、あっという間で物足りなくて、リリースもしたことだし早くワンマンをやって欲しいです。


bonobos
悪い癖が出てしまったのですが、たまには良いかと開き直ることにしました。彼らの曲はちょいちょいしか聞いていないのでほぼ初めて聞くものばかりだったのですが、もっとふわふわしたものが多いかと思ったら低音が効く、かげりのあるものを中心に演奏されたので頭が別のイメージを展開させ始めてしまって音よりもそちらの方に熱中してしまいました。近くにいた人たちの話に耳を傾けていると、どうやら先日のライブと内容が結構違っていたようなので近頃の曲がそういうもの中心というわけではなかったようです。蠢くような揺らめくような、怪しさをたたえながらも美しさを持った曲たちの最後に演奏されたのは私でも知っている「THANK YOU FOR THE MUSIC」で、この時の盛り上がりはかなりのものでした。いっせいにフロアから挙がる手を眺めながら、急にまぶしい世界が出てきたので自分の中で展開し続けていたイメージの連鎖をまとめるのが大変でした。たぶん彼らの時が一番お客さんが多かったです。


フルカワミキ
ああそうか、お姫様なのね、という言葉からお察ください。アラバキで見た時はショーケースのようにアクリル板か何かを隔てているかのような印象だったのですが、今回はさらに距離を感じてしまいました。機材トラブルがあってわざとではないノイズが出てしまったり、楽器の調子もあまりよろしくなさそうでした。バックスクリーンを二分割にしてそこに流れる映像と繋ぎとめられているのかバラバラになっているのかよくわからない音たちの中を行ったり来たり。MCは挨拶以外なくて、アンコールもなくあっさりとカーテンが閉められてしまいました。珍しく消化不良だったのは自分の中で展開していったイメージに引きずられてしまったことが原因の一つかもしれません。