マストピープル

マストピープル

アロウズらしさがぎゅっと詰まっていて、ちょっとした部分で今までの要素を感じられる上に新しさも含んでいるので、知らずに耳にしたとしてもきっと彼らの曲だとわかることでしょう。ライブではまだ一回しか聞いたことがないので、このギターはどちらが弾いているのだろうか、と考えるのも楽しかったです。わざとなのかリュウジさんがシュミレーションと歌っているのもまた良かったです。カップリングでは穏やかで柔らかい歌声が聞けて、その幅が心地良いものでした。力の入り過ぎない、高音に伸びるところがふわっとなりながら切なくもなるので好きです。DJのTASAKAさんがリミックスしたものは、これでもかというほどにダンスミュージックを全面に押し出した四つ打ちものになっていて、ピーポーピーポー言ってて思わず笑ってしまうほど、解体されて再構築されていました。個人的には次ぐらいに、ダンスミュージックとは少し違った面を見せて欲しいかな、と贅沢なことを願っています。