幾徳祭 第31回幾徳祭コンサート

来週のジャパサには行けないので、この組み合わせは反応しておかないと、という気持ちでもっていたのですが、寒い上に雨も結構降っていたので出かけるのが面倒になっていました。が、いやあこれは行って良かった!



場所は体育館でパイプイス、左右がっちり紐で留められていて学生スタッフさんも要所要所に配置してあるという徹底ぶりでした。グッズの販売もあってタオルが気になったものの入れ物がなかったので我慢。


DOPING PANDA
体育館全体の照明が落とされ、スモークもたかれた上にステージの照明が結構凝っていたので音があまり良くないのは仕方ないものの、広いホールでやっているような感覚でした。
ああこの盛り上がり! 床が揺れる感覚、お客さんが目の前で跳ねるリズム、いくつも挙げられる手、手、手。考える暇なんてないぐらい最初から音が流れ込んできて、そのまま委ねて揺れるのが楽しくて楽しくて、そうだったドーパンのライブはこんなにも楽しいものなのだったと、思い出させてくれました。ロックスターのMCもやっぱり軽快で、その上ドラムとベースソロのある曲も演奏してくれたものだからたまらないものがありました。カウントダウンのことにも触れて、なぜだかここでもカウントダウンをやってみたりして、きっと当日も楽しいのだろうなあと実際に見ないのに想像してにやにやしてしまいました。


フジファブリック
金澤さん復活後は初、花屋のイントロから始まった今回のライブは何だかすごかったです。「モノノケハカランダ」では志村さんがストラップ外したのかギターを片手でだらーんと持ってぶらぶらさせて、最終的には置いてマイクスタンド持って熱唱してみたりして、珍しくアグレッシブ。後に照明が落とされた状態でアコギに変えようとしたら接続がうまく行かなかったのか、民生さんからもらったものなのに壊れてしまったと言って結局エレキに戻していたり、何かのネジが外れていたようでした。
先日のRoger Joseph Manning JRのライブで発表したという合作の新曲も演奏して、こちらは結構ポップなもので、その後の短めの曲もチョコレートという歌詞があったりしてかわいらしく聞きやすいもので、少し彼ららしくないけれどたまには良いのかもしれないなあ、などと初めて聞けた曲に色々思っていたのですが、今回はそれだけではなく、MCを挟んで「蒼い鳥」と「東京炎上」まで披露してくれて心の中が大変なことになっていました。
塚本監督作品のエンディングテーマ曲と聞いて、きっと気持ち悪い曲だろうなあとわっくわくしていたら、想像通り薄気味悪く変態じみて気持ちの悪いもので、聞きながらぞくぞくすること数回。とっつきやすい曲をやった後にこんなものを持ってくるわけだから、たまらない、と聞きながらまたもニヤニヤしてしまいました。その後の「東京炎上」はゼップで聞いた時にバーニンラーッと言っているように思えた曲だったのですが、今回ははっきりとパーティナーイと言っていたので残念ながらダサさはあまりありませんでした。確かこの曲の時、城戸さんがスティックくるくる回しながら叩くという技をサビか何かのフレーズの時にずっとやっていて、見る楽しさもありました。照明も青から赤に変わって凝っていたのでむふふと気持ち悪さを堪能。
新曲の後、流れるように気味の悪い鍵盤が入り込んできて、少し「打ち上げ花火」らしくもあったのですが、どことなく「蜃気楼」のにおいもあったので、まさかこの気持ち悪い音に合わせてもう聞けないと思っていた曲が聞けるのでは、と期待していたのですが、続いた旋律は前者、「打ち上げ花火」の方でした。でもこのつなぎも良くて、ぞくぞくしました。
本編は「陽炎」で盛り上がって終わって、アンコールは明るく「虹」で締められたのですが、まさか新曲を四つも聞けるとは思っていなくて、まさか「蒼い鳥」が演奏されるとはほんの少ししか思っていなかったので遠くても行った甲斐がありました。あの不安定感、気持ち悪さ、そして遊びのように混ぜられる無邪気なポップ、ふり幅が大きければ大きいほどに振り回されてしまいます。次に見られるのは来月ですが、俄然楽しみになってきました。
そういえば、スターに対抗してフジもカウントダウンをやろうかと序盤のMCで言っていて、最後にやるかどうかは決めるとのことでしたが、結局そんなことはすっかり忘れた様子で終わりを迎えていました。


出身校ではないところの学園祭ライブに行くのは初めてだったのですが、お客さんが激しくなりすぎないようにロープの配慮をしてあったり、帰りのバスに人が詰め掛けることを考えてきちんと列を作らせるようにしてあったり、その上この二組を呼んでくれたものだから、とても良いライブを味わうことができました。体育館を出たところのスタッフさんが「おつかれさまです」と言ってくれたのですが、いやいやこちらこそお金がもらえるわけでもないのに寒い雨の中誘導してくれるなんておつかれさまです、そしてありがとうございましたと言いたい気分でした。


そして12月1日は「蒼い鳥」「東京炎上」がam/pm 11:00〜11:11まで二回きり、時限試聴できるということなのでこれはぜひとも聞きたいところなのですが、1日と言えば映画サービスデーなので、11時までに家に到着するのは困難かもしれません。