KKP#5 「TAKE OFF」

何回か行きたい気持ちがあったものの、節約期間中だったので今回は一度でぎゅっと集中してみようと決めて最終日までむずむずしていました。一切前情報を仕入れていなかったので、どんなあらすじなのかもわからないまま、やっとのことで本多劇場へ。


なんだか思うように言葉が出てこないのが正直なところです。KKPを見た後、うーんと毎回考えてしまうことがあって、ディズニーランドのように安心して楽しめる物語ではあるものの、個人的な嗜好として少しの後味の悪さがあるものを求めてしまう部分があるので多少の物足りなさを感じてしまっていました。それが何度か見ると予定調和でもアドリブがあったりして違和感にも段々と慣れてしまったのですが、今回は一度きり、しかも遊び満載の最終回だけとあったので、自分の中での温度を上げる時間が足りなかったのかもしれません。
けれど楽しむものは楽しまないと、という気持ちがあったので難しいことは考えないようにしてその場でしか感じられないものを十二分に味わってきました。最終日ならではの高揚感や、客席側からも伝わってくる熱気のようなもの。なんとなくグレチキの渡辺さんに似てるなあ、と思いながら小さい身体をあちこちに動かして「くん」付けがとても似合うオレンヂくんは想像していたよりも馴染んでいたし、久ヶ沢さんは相変わらずの暴走っぷりでたくましいし、小林さんはスリーピースのスーツに眼鏡でやりたい放題で、話の筋に突っ込みを入れたくなりながらも挟まれる小ネタ小ネタに笑ってしまいました。
それでも入り込めなかったところもあって、やっぱりもう一度ぐらい見ておくべきだったのかもしれないな、と最も思ってしまったのがアンコールでの手拍子で、リズム感のない私はどんな拍なのかつかみきれずにえ、え、となっているうちに終わってしまいました。単に合わせられなかったのが悔しいだけなのですが、一体感を味わいたかったなあと考えることしきり。
まだやりたりないということで、もしかするとまたあの三兄弟に会えるかもしれなくて、そうすれば次はもっとまっさらな気持ちで見られるかもしれないので、それを期待して待つことにします。でも、KKPに関して一回だけで首をひねらずにすむ時が来るのかどうかを考えてしまうと、少し不安だったりもします。ということで、これからじっくりと他の方の感想をたどっていくことにします。