the ARROWS ONE MAN SHOW “口説き文句はジュテーム”

昨年のワンマン時にはさほど興味も無かったのに、その後メレンゲと二マンのライブに行ってからどんどんと好きになってしまって、どうしてあの時ワンマンへ行こうとしなかったのかと何度後悔したか知れません。けれど念願叶ってようやく、彼らの世界だけに浸れる時間を味わうことができることになってわくわくが止まりませんでした。
七時ぎりぎりのところで到着、二人三月は忘れずに。特典は一度目に納得して二度目に笑うものでした。
覚書はまばらに、思いつくままに。


そのうち公式で発表されたり正確な人のところでわかるとは思うのですが、覚えている限りの曲を一応羅列してみます。激しく踊れるようなものと聞かせるものときちんと分けられているようで、聞かせる曲のところでは引き込まれてしまって曲順が随分と曖昧、というかやっていない曲が脳内補完されている可能性もあります。

オレンジバックビート→ナチュラルサンクス→(軽い挨拶)→Oh! ベイビー!!→JIVE JIVE→ロックンロールダンシングガール→(MC)→スターサーカス→甘い生活→みんなの25時→(MC)→新曲→恋する摩天楼→ナイトコール→(MC)→星空歩く 地球ウォーク→BGMの向こう側→イエスタデイワンスモアーズ→(MC)→二人三月
(en.1)薄着のあの娘が大好き→大脱走〜虹色のアーチ〜
(en.2)屋上にスワロー→マイフレンド

気持ちが散らばってしまってうまくまとめられないので箇条書きで発散します。

  • SEが変わっている!
  • 先週のAXでは視界がぼやけてわからなかったせいなのか、山内さんが茶髪で普通の兄ちゃんみたいな格好に
  • リュウジさんは白ジャケット白パンツに中は七分袖ぐらいの黒と白の細かい模様のシャツ
  • 「JIVE JIVE」の時にメインをとる山内さんのギターの音が出なくてハラハラ
  • アレンジも少し変わっていて、タンバリンを持ちながら踊り狂うリュウジさん
  • 盛り上げて盛り上げて、でもきっちり自分たちの持っている世界も広がっていて終始笑顔
  • ゆらゆらと思い思いに揺れるお客さんの背中を見るのがとても楽しい
  • 「みんなの25時」を初めてライブで聞けてとても良かった。ドラマティックな構成になっていて照明も曲の世界によく合っていて、一つの物語を見ているようだった。
  • 相変わらずMCではいじられたり引かれたりするマサさん、いったんはけたリュウジさんに代わって頑張るも空回り
  • 時間が合わず見られていないoxalaにて決めたやりとりをやりつつ微妙な空気になりつつ、それもまた個性なマサさん
  • 途中からタンバリンだけではなくカウベルのようなもの(アゴーゴベル?)を使うリュウジさん。ベルを叩く棒が指揮棒みたいだったり鞭のようだったり
  • 新曲は夏らしくみんなで歌いたくなるようなサンバ調で、曲としては熱いけれど歌詞はふるさとについて歌っていてとてもあたたかなもの。スタートからゴールが見える。手拍子が楽しい。
  • 「ナイトコール」はライブで見る度に格好良くなっていく
  • ロマンチックの後の(マンチック)は大きな声で言ってくださいと言って会場を一瞬ドン引きさせた後笑わせてくれるリュウジさん
  • 「イエスタデイワンスモアーズ」は最初の方音程が少しずれていたので心配になりつつも、間奏を挟んだら合うようになっていたので一安心
  • 「二人三月」前にプレゼントについての種明かし。配られたのはピンクか赤の、一本のバラ。ジュテームだし彼ららしいなと思っていたら実はもう一つの意味があって、バラ→rose 一本のバラ→a rose→ARROWSということらしく思わず笑ってしまう。
  • アンコールはみんな一枚脱いで薄着で登場。生で聞く「薄着のあの娘が大好き」は曲の様々な面が見えて少し切なくもなる
  • 大脱走」は左右のミラーボールがくるくると回って、踊らせるためではなく幻想的な雰囲気を作り出していて、曲にもよく似合っていた。
  • ダブルアンコールでは「屋上にスワロー」、リュウジさんによる弾き語り
  • アンコールの曲がまるであかねさん(circus_troupe)のためのようで、伝えたくてうずうず
  • 最後にこの曲を持ってくるなんて本当に本当に素敵すぎる人たちだ、と頬の緩みがとまらない
  • 一番最後は五人整列して肩を組んで一礼、とても楽しそう

止まらなくなるのでこのへんにしておいて、全体として感じたことをメモしておきます。
イベントなどでは最初はリュウジさんのパフォーマンスに笑い気味だった人たちが次第に曲の世界に引き込まれて身体を揺らすようになっていって、その過程を見ていくのが好きではあるのですが、ワンマンだと最初からすべてを受け入れられている空間なのであたたかな空気の中、ずっとしあわせな気持ちでいられました。
踊れる曲もあるし別世界を作り出すものもあるし、それぞれ違った色なのにきっちりとどれも彼らの味が出ていて、お客さんが好きなように身体を動かしているのが何とも心地良かったです。初めて生で聞けたものもあって、フェスやイベントライブなどではどうしても盛り上がる選曲になってしまって、ゆっくりと揺れるようなものをなかなか聞くことができないので昔の曲も演奏してくれて嬉しさもひとしおでした。
ただ今日は音がこもって聞こえたりハウってしまったりしてベストではなかったのかなと思う部分があってリュウジさんの声も後半つらそうでドキドキしてしまいました。それでも目の前で演奏されている音楽はダイレクトに心に響いてきて、ステージ全体がよく見える位置にいたせいか改めてバランスの取れているバンドだなあという印象を受けました。
タケミさんの丁寧なドラムになめらかでよく響くマサさんのベースが加わって、左右にはそれぞれ弾き方も格好良い山内さんとシュンジさんがいて、その中心に動き回るリュウジさんがいる。「ナイトコール」の時に特に感じたことは、二人のギターの掛け合いが見た目にも何とも格好良く、そこから紡ぎだされる音に釘付けでした。ただ踊れるというだけではなく、音の厚さもあって、静かな曲では穏やかに爪弾かれるギターの表情もくるくると変わっていました。
「みんなの25時」で感じた一つの物語はしばらく余韻が残りそうなので、楽しかった今日のライブのことを思い返したり綺麗だった照明を頭の中に蘇らせたりしながら、夢を見たいと思います。