アナログフィッシュ2006 「ライヴ・ジョントポール」 ジョン・デイ

入場時に整理番号と同じナンバーのパスをもらって明日のチケット代わりに。開場してずいぶん経っていたので先週のZOOTの記憶が新しく、後ろの方でも見えるのか不安だったのですが女の人が多かったので心配無用でした。

ライブについては、何度鳥肌を立てたかわかりません。



SEは一切なく徐々に夏の虫の音が聞こえてきて、それが大きくなったと思って始まった「のどかないなかのしずかなもぐら」、そして「ハーメルン」ときてコーラスの綺麗さにひきつけられ、ほのぐらさを感じさせるものにざわざわと肌があわ立っていました。前回のワンマンで初めて聞いて独特の世界観に飲み込まれてしまった「バタフライ」ではサビの部分で何度も何度も鳥肌が立ってしまって、歌詞から離れた別の世界が展開してしまいそうでした。
飛び道具ということでリンゴの斉藤さんがボーカルを一曲カバーで取っていて、誰の曲なのかはわからないのですがウラウラと言ってハモったりして聞いたことがあったので気になりつつ、やっぱり今回も彼の演奏する姿を凝視してしまいました。斉藤さんのドラムが好きだと再確認、おかげさまで何度も外れる眼鏡を堪能することができました。
ナイトライダー」の後、2を続けて演奏してとても贅沢な流れを聞くことができている!と興奮していたのですが、さらにその後に3も披露してくれて、時折1や2のメロディー及び歌詞が組み込まれているようで、引き継がれた世界観に新たな要素も加わっていて、この流れで聞けたのは本当に幸運なのかもしれない、と曲が終わりそうな時に再び鳥肌、でも冷房のせいではありません。
シティ関係の曲を演奏して確か最後はシングルの「Living in the City」で、PVがスペシャで流れていてスチャダラのスキマチックっぽいと思ったらタケイグッドマンさんが手がけていたことを知って納得したエピソードを思い出してその映像を思い返しながら、目一杯の拍手でアンコールを。
アンコールは「Hello」はもちろん「BGM」の盛り上がりがすごくて、わけがわからないながら感極まりそうになってしまって、どうしようかと自分の対処に困ってしまうほどでした。さらにダブルアンコールで「Town」を演奏してくれて、少し声がつらそうでしたが完全に彼らの世界に連れ込まれていました。
どんなに激しくても決して演奏がぶれなくてコーラスも綺麗で描かれる曲の情景も少し歪んでいたりする、そんな彼らのライブはまばゆくも真っ暗でもなく、曇っているけれど薄日が差しているような世界で、ちょっと癖のあるメロディーラインも揺れ動く気持ちもひっくるめて、ああとても良いなあ、良いものを見たなあ、聞いたなあ、また聞きたいなあと思えるものでした。
「また明日!」ということで明日はポールデイ、今のうちにこの気持ちを記しておかないと別の感情が芽生えてしまうことがわかっているので、大急ぎでスケッチした次第です。とにかく良かった、びっくりするぐらい良かったです。