Syrup16g presents "UP TO THE WORLD #1"

AXが見える位置まで来て、びっくりすることってこれか、と納得。この前のスパルタと同じく15分開場だったのでゆっくり目な番号だとちょうど良くてありがたかったです。ソールドアウトでもフロアに割と余裕があったので、後ろの段でゆっくりと噛み締めることができました。ぐるぐると様々なことを考えてしまったので、それは夢でまとめるとして覚書だけでも。


peridots
新生ペリになってからは初めてで、確かこの前のワンマンでは鍵盤がなくてギター音が印象的だったのですが、同じ曲でも今日のライブはよりポップに、スタイリッシュになっていました。タカハシさんが歌って楽器がぐわっと入ってくるだけではなく様々な音色の鳴らし方があって、こうも印象が違ってくるのかとその装飾の違いに驚いたり、キタダさんのベースさばきをよく見ることができて嬉しかったのですが、どうにも違和感が先行してしまって、ファイヤーさんがいなくて中畑さんのドラムもなくて、ちょっと寂しい気持ちになってしまいました。相変わらずタカハシさんの声はずるいぐらい透き通っていて、ポップな曲調にも似合っていたのに、どうしてか前回のワンマンと比べてしまいました。もしかすると聞きたかった「異常気象」と「歌は常に雄弁である」が披露されなかったからなのかもしれません。


VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
アヒトさんと中畑さん、二人して楽しげにやるLOVEに思わず吹き出してしまいそうでした。音源化されている曲はやっぱり盛り上がるし、耳に馴染んでいる分違和感無く受け入れられました。新曲もベースが結構印象的で有江さんを、有江さんの指を思わず凝視。これからライブを重ねてどんどん変わってどんどん認知されてどんどん良くなっていくのだろうなあ、と思いながらも来月のワンマン、せっかくチケットを取ったのに行けなくなってしまいました。彼らの変容を見たい気持ちがあるものの、個人的にどうしても他に変容を見てみたいライブがあったので、追加がシェルターで取るのはもっと大変そうですが見送ります。
というわけでもし行きたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。


syrup16g
いつものライブよりはあたたかいものだったのかもしれませんが、そこはかとなく漂う張り詰めた空気、緊張感がとても良かったです。そしてとても、格好良かったです。どの曲が、というよりも、何がどうというよりも、あの場で作り出された世界がとても好きだということがわかりました。シロップの曲を聞くと切ないのではなくかなしくなってしまって、五十嵐さんが「悲しくなんかない」と言えばもっとかなしくなってしまいました。「ひとり」ということをものすごく強く感じてしまって、こぶしを突き上げている人たちを見守りながら遠くの遠くの景色を見ているような錯覚を抱いてしまいました。
今日はきちんと上がる左足を見ることができたので満足で、「神のカルマ」と「リアル」の時は大層上がっていたのでにんまりしてしまいました。かなしいのにそこだけはうれしくて、かなしい歌詞なのにそれを聞いて盛り上がっている人たちが一体になっているのを見ながら、負の部分が束ねられているのに落ちてしまわないのは同化しているからなのか客観視しているからなのだろうか、なんてことを考えてしまったり。とにかく、バランスを保つためにシロップの音楽は私にとって必要だということがよくわかりました。


このイベントの二回目が八月にあるらしく、どのような日程になるのか非常に気になるのですが、フェスにひっかからない限り行きたいです。