bounce x UNIT presents bouNIT vol.2

帰ってきてびっくり、もうこの体力の無さ加減を呪いたいです。シークレットは安藤裕子さんだったのですが、勝手にしやがれのアンコールで出てきた人が誰なのか気になっていて先ほど知ったのが……THE ZOOT16の俊美さんだった!*1 上のUNICEの椅子に座って安藤裕子さんのライブを待っていて、スクリーンに音なしでその映像が生中継されていたのに遠くからの映像だったので帽子を被った人が誰だったのかわかりませんでした。それがまさか俊美さんだったとは! もう、どんな曲だったのか気になって気になって、歯噛みしそうです。
不貞寝をしたい気もありつつ、明日は明日で別のライブが控えているので少しだけ覚書。
司会は想像していたよりも白髪が多く老けていてびっくりした凡ちゃんこと大木凡人さんで、フロアも余裕があってゆるーい感じのはじまりがなんだか心地良かったです。

SUGARHILL DOWNTOWN ORCHESTRA
家に帰ってきてライブのことを思い返していた時、ボーカルの女の子がかわいくてショルダーキーボードを背負っていたのでなんだかDAを思い出したなあと振り返っているとラジオからちょうど流れてきたのがaccessの曲、これは何の因果かと思っていたらヒロさんの番組でした。そんなびっくりもありつつ、彼らのサポートドラムがユアソンのJXJXさんだったという驚きもありました。インスト曲はふむふむと聞けるのに、女の子の歌が入るとちょっと、声が合わなかったのかカラオケを聞いているかのようでもったいないような気がしました。緊張のせいか安定していなかったせいかもしれません。


THE ZOOT16
男たちの魅力に、色気にやられまくりでした。ギターボーカル、ベース、キーボード、ドラム、DJ、サックスという六人編成で頭には全員帽子をのせていて、渋くてもうメロメロ……になりそうでしたがすぐそばに彼らの子供たちがいて、必死で手を振ったり黄色い声で「パパー」「おとうさーん」と呼びかけたりするので無事現実の世界に繋ぎとめられました。ステージ上と目の前の子たちのギャップがおもしろくもありました。
音源として聞いていたよりも断然ライブの方が良くて、聞きたかった「ミニパト・ガール」は予想通り大盛り上がりでやっぱりにやにやしてしまいました。男くさい音楽に引き込まれてしまって、ロフトのワンマンに行こうという気持ちがもう止まりません。


無戒秀徳アコースティック&エレクトリック
空気をがらっと変える向井さん、アコギとエレキに挟まれて、ペダルを踏み踏み彼の奏でる世界へといざなってくれました。耳について離れない声と、だいぶ馴染んできた曲と、今日初めて聞いて気に入ってしまった「空気」という曲。私が初めて向井さんを生で見たのが四年前のライジングサンでの酔っ払い弾き語りだったので、バンドで見るよりも馴染みやすいのかもしれません。そういえばまだ一度も彼がバンドとして演奏しているところを見たことがありませんでした。


Nathalie Wise
三人にドラムとバイオリンと、チェロの徳澤青弦さんが加わった六人編成。静謐で穏やかで、けれどどことなく渦巻いているようなものが感じられる音楽をひっそりと奏でてくれました。旋律の美しさに思わず聞きながら目をつむってしまったり、眠気を誘われたりしましたが、それがまた心地良くてゆらゆらとしていました。ライブというよりもコンサートに近いかもしれませんが、別次元へ連れてってくれるかのような音があるだけで満足です。斉藤さんのピアニカは今回見られませんでしたが、「美しい夜」を聞けたので我慢我慢。


SLY MONGOOSE
これまたがらっと空気が変わって、今回のイベントで一番聞きたくてたまらなかったスライマングース。THE ZOOT16よりもっと大人で男くさくて渋い音があって、一度耳に入れていたこともあってとても心の中が騒がしかったです。大好きだと実感してしまった笹沼さんのベースも近くで堪能できて、ずっと彼の指を目で追ってしまいました。
ドラムもまた胸に響いてきて、中でもドラムとパーカスのかけあいが口をぽかんとあけてしまうぐらいの格好良さを持っていて、そんな風に支える音が厚くてそれぞれに旋律を持っているから深みが出ていて、一回試聴した時はぴんと来なかったけれどアルバムを買おうと決心しました。重低音にしびれたくて、またライブに行きたいです。


勝手にしやがれ
ちょっと休もうと後ろの方へ行っていきなり始まりがUNOのタイアップだった「U-K」でウキウキ、でもあまり元気はないので数曲聞いて上に行ってしまいました。ステージをあちこち行って、音が厚くてこれまた男くさくて結構好きな感じだったので、今度見る時はちゃんと見たいです。


安藤裕子
UNICEへ行って空いている椅子に座って地下のライブの中継映像を見ながら開始待ち、そしてふと関係者席らしきところを見ると凡ちゃん、さらにふと中継スクリーン前を見ると立ったままご飯を食べているスライマングース塚本功さん、渋い。
彼女の声は想像していたよりも想像のつかないもので、何と表現すれば良いのか困ってしまいました。誰に似ているということのない、彼女だけの歌い方でした。腹式呼吸の地声と裏声に切り替わる時にちょっと音が上がるようなところや、やわらかく女の子らしい声と力強い意志の込められた声があって、最初は独特な歌い方に戸惑った部分もありましたが、次第に引き込まれていました。ん、と首を傾げながらも癖になるような声を持っていて、最後の「のうぜんかづら」という曲では感情がきちんと伝わってきて胸によく響きました。


もしかして全員揃っているからソウルセットもやるかも、なんて淡い期待は叶いませんでしたが、見たかった人たちを存分に味わえたので文句は言えません。チケが即売り切れだったようですが人数に余裕を持たせていたのか、当日券の人も割といたようなのにフロアはゆったりとスペースを持つことができました。再入場可能になったことも関係あるのかもしれません。ただその代わりとしてつけられた紙のリストバンド、スタッフの人に手首ぎりっぎりのところにつけられたのできつすぎたことが唯一の不安要素でした。それ以外は男くさい音楽を存分に味わえたので、次回5月のbounitも出演者によっては即食いついてしまうのだろうなという予感がしています。
帰りにSLY MONGOOSEのファーストアルバムを買って、今回は出演者のサイン色紙つきということで彼らのものをもらってきました。ここで向井さん関係のも買っておくべきだったのかもしれませんが、私の頭の中は彼らの音で占められていて、帰り道間違えてしまうほどにしびれてしまったようです。
ちょっとだけ書くつもりが長くなって我ながらびっくり。