下北沢、京都。それぞれの町が好きになった理由は何だろうと考えてみたら、答えは簡単、ここにありました。自動車が決して入れない、くねくねとした道。家と家との境界線が壁ではなく、細い道。その空間が私は大好きで、方向感覚が狂っても自分から迷いに行きます。もしかしたら違う世界に出るのではないか、という期待を抱いて。
細かい路地にもそれぞれに違いがあって、行き止まりや抜け道、猫の昼寝場所や洗濯もの干し場など見ていて飽きません。そして駅から新しい職場へ向かう道にはたくさんの路地裏があって、毎朝通るのが楽しみでなりません。光の入り加減や歩く人によって印象がまったく違って、その路地のすべてを網羅したくなります。
名前の通り、路地裏スパイダーということで写真を撮ったり携帯でこちらに載せていきたかったりするのですが、私がもっている携帯の画素数がものすごく少ないので、新しく買い換えるまではお預けです。
垣根のない家と家の間には、何かがひそんでいます。


そんなわけで、はじめまして。迷惑メールの数が減ってきたので過去から現在に戻ってきました。2005.5までの日常は1000年前に記してあります。怪しげな言葉が並ぶのは迷惑メールのせいだと思ってください。これからここでは適温な状態で日々のことを記録していきたいと思っています。映画やお笑いや音楽や、最近では演劇にも手を伸ばし始めた私のための健忘録。淡々と、さりげなく。