「コミュニケーションズ」

ずいぶん前に国立劇場のサイトで見つけて以来気になっていた作品で、実際会場へ行ってみたら結構年齢層が高くて驚きました。キャストのせいもあるのでしょうか、私の両隣とも両親より少し年上ぐらいの方で、とてもよく笑っていたのも印象的です。
まだまだ若造の私が理解して笑いに昇華するのには早いものもあって、人生の酸いも甘いもわかっている人々だからこそ快活に笑い飛ばせる内容のものもありました。劇場全体を上手く使っているところをなるほどなと二階席から見下ろしつつ、一番印象に残っているのはオレオレ詐欺を扱った存在証明という作品。ブラックだなと思いながらも情勢を上手に風刺できていて、納得する部分も多々ありました。