「蛇よ!」(→)

買った時は母親の誕生日プレゼントとして一緒に見に行こうと思っていたのですが、あれよあれよと仕事が入って行けなくなってしまい、結果母親とその友達に行ってもらうことにしました。彼女たちは普段おばさまたちの観劇会に足を運んだりもしているため大竹しのぶという人物からちゃんとした演劇を想像していたのでひやひや、松尾スズキさんのことは全く知らないみたいでした。ちなみに父親と一緒に、という考えは全くなくて、それは彼が演劇というもの自体に興味がなく、絶対に「くだらない」と言うだろうという確信があったからでした。そして彼は母親の誘いを「いいよ」とすぐに断りました。私としては断ってもらって良かったとホッとした部分もあります。

朝日新聞でも紹介されていたことがあって、見に行かないからいいやと思ってちらりと内容をのぞいてみたら、彼女たちでも楽しめるのだろうかと余計に不安にもなってしまい、数日前から「本当にくだらなくて救えない感じだと思うから」「若い子たちがほとんどだと思うよ」「期待しすぎないでね」と、見たい自分は面白いはずだと思えるのに、世代が違う母親にはハードルを下げて紹介するぐらいしかできませんでした。

が、仕事から帰ってきて自分の部屋で作業をしていると、お風呂から上がった母親が来て、「おもしろかったー、ずっと笑いっぱなしでお腹が痛かった!」と言ってくれました。私の心配など徒労にすぎなかったようです。id:curioさんが年配の方がこれを見てどう思ったのか知りたい*1、と書かれていたのですが、大竹しのぶさんしか知らなかった母親とその友達は、十分に楽しんでくれたみたいですよ! 若い子達が多くて、おばさまは親子で来てる人たちぐらいだったと言っていました。
具体的にどこがどう良かったとは言ってはいなかったのですが、笑い過ぎだったという話を聞いて自分まで嬉しくなってきました。一緒に行った友達も楽しんでくれたみたいで、帰り道二人で無言になるぐらいだったらどうしようと心配していた自分が馬鹿みたいです。
どんな格好して行けば良いのかしら、と聞いていた彼女が笑ってくれたのなら、本望です。次回があるとしたら、今度こそ二人で行きましょう。