Beautiful Days

Beautiful Days

ライブバンドと言われる彼らの曲をCDで聞くのは初めて。トーンダウンするかなと思っていたのですが、じっくり内容を聞くことができるのでなかなかに味わいがいのあるアルバムでした。
何より歌詞カードの構成が好みすぎて、これ目当てで買ってしまいそうな気さえします。中の色が最初は濃い青よりの紫から朱色交じりの赤になってオレンジ、だいだい、黄色、そして青空の中で輝く白い太陽があって、穴があいている部分からここがのぞくようになっていて、次のページをめくると再び色が赤みを帯びていき、暮れていくというもの。夜明けの朝焼けの部分から昼、そして夕焼けから夜への変遷が見事に色で表現されています。しかも朝と夜とで使う色の種類が違っていて、それぞれの色が鮮やかでとても綺麗な上に、空の一日を歌詞カードの色だけではなく、曲順でも表現しているところがまたにくい!歌詞を見てみると色の時間に対応する内容が書かれていて、「美しい日」という曲では「白い太陽が揺れて」という表現があり、その次のページにはまさに白い太陽がある、というもの。次第に暮れていく色になると少し切ないような夕方のエッセンスも含まれるようになっていて、最後には最終電車という単語が出てきました。
ちょっとした遊び心というか、さりげないように見せて実は凝っている内容に一人で興奮してしまいました。聞いているとライブに行きたくなってくるのは予想通りでしたが、まさか歌詞カード一つでここまで好みをやられてしまうとは。