竹中直人の匙かげん「唐辛子なあいつはダンプカー!」

入ってすぐに気付いたのが花のにおい、そしてそれを証明するかのように所狭しと並べられた花、花、花。グッズ売り場や階段にまであって、すごいなあと一つ一つなめるように見てしまいました。
内容について、私は竹中直人さんが舞台でどういうことをするのだろうと思ってチケットを取ったので昔彼がどんなことをしていたのかもよく知らなかったため、笑い所に反応できなかったのかもしれません。演劇というよりも、ショーに近い感じでした。歌も多く生バンドもあって音に迫力はあったのですが、話で魅せるという部分は少ないように感じられました。
行く前に他の方の感想をちらりと覗いてみたらあんまり芳しくないものが多かったので心配していて、できるだけ楽しもうと思いながら会場へ向かったのでした。佐藤康恵さんのスタイルがものすごく良くて、ピンヒールであちこちを行き来したりボンテージ姿になったりするところにはどきどきしてしまいました。大掘さんの歌声に聞きほれてみたりしたのですが、うーん、私にはどうも竹中さんの笑いは合わないのかもしれません。開演前のアナウンスにまったく反応できなかったりしたのは知識があまりなかったからなのかもしれませんが、以前から彼を見る時にはちょっとしたハラハラ感を抱いてしまっているので、他の舞台を見たとして好みかどうかは……不安なところです。たまたま今回がそういうものだったのかもしれないので何とも言えないんですけれど、では何を見れば不安が解消されるのかと思っても、それが何かわからないため、結局何とも言えません。会場がもっと音楽のライブ向きで話の内容についてもっと知っていれば素直に楽しめていたのかもしれません。うーん、難しいです。