トレモロイド「April has gone」

一番イメージが広がった曲を頭の中に展開して、目をつむりながら先日思い描いた景色の続きをはじめました。うっかり夢の世界へと旅立つ、なんてことはなく、電車の揺れに気を配りながらゆらゆらと人にもまれていました。
待っててという言葉はどこかにいる相手に対して発されたものなのかもしれませんが、浮かんだのは言い置かれる相手の方で、迎えに来てくれる側ではなく置いていかれる側でした。曲の世界だと失い続ける中で一人待っている相手を探しに行くという状況であっても頭の中に出てきたのは相手を探しに行ってしまうことで取り残されてしまう女の子でした。だから待ってて、という言葉はとても切なくて、戻ってこないとわかっているし引き止められないというもどかしさを抱えたものになっていました。二曲目の方はイメージを広げる前にコーラスというかかけあいの歌声の方が気になってしまって、ちょっと曲の世界とは似合わないかなあ、と感じてしまいました。実際にライブで聞いたら違った印象を持つかもしれないので、演奏してくれることを期待しています。